おいしさをお手軽に、バラエティ豊かに。

畠和水産の冷凍鮪加工場は、水産食品加工施設HACCP認定。
徹底した衛生管理で、安心・安全・新鮮。
味と鮮度にこだわった各種生食用マグロ加工商品をおとどけしています。

味・素材

船凍マグロを扱う、生食用マグロ加工の老舗として、新鮮なタタキ(ネギトロ)をはじめ、各種マグロ切り落とし商品をおとどけしています。

味・素材

設備など

温度で色目が決まるマグロは、温度管理がとても重要。働く人の体温を下げないよう、冷気の風量を少なくした、人にも優しい工場です。

設備など

仕事人

老舗だからこそ、
いつも先へ、前へ。

畠和水産株式会社 代表取締役 畠山和貴

長い年月がくれた、
かけがえのない信頼。

気仙沼の海辺から市街地を抜けて、青々と繁る木々の視線を浴びながら車を走らせる。時おり清流が交わる山あいの道をしばらく行くと、やがて左手に、畠和水産の冷凍マグロ加工場が見えてきた。
明治32年に創業。鰹節製造、鮮魚仲介業、問屋業を営み、昭和42年には東北で初めて超低温冷蔵庫を導入し船凍マグロを扱い始めた、生食用マグロ加工の老舗。畠山和貴さんは、畠和水産株式会社の4代目社長にあたる。
つくっている商品は、新鮮なタタキ(ネギトロ)をはじめ、各種マグロ切り落とし商品。直接の取引先は、市場やスーパー、量販店などで、ケース単位で販売されているが、それぞれの店舗で小分けされ、消費者の口に入る。パッケージに貼られた畠和水産のシールを見て、安心して手にする人も多い信頼のブランドだ。
畠和水産の冷凍マグロ加工場は、水産食品加工施設HACCP(ハサップ)認定だけあって、厳重な衛生管理がなされていた。HACCPとは、簡単に説明すると、食品の安全性を確保するために取り決められた非常に厳格な衛生施設基準のこと。NASAが用いる宇宙食の管理基準でもある。

徹底した衛生管理が、
「畠和のおいしさ」を守る。

新品の白衣・帽子を着用したのち、畠山さんに案内されて加工場へ。
チルド加工室は、外気を遮断し、低温空調されていた。マグロは温度で色目が決まるため、温度管理はとても重要。ただし、働く人の体温を下げないために、冷気の風量を少なくした、人にも優しい工場だ。
「商品は、その日受けた注文を、その日のうちに出荷します」と畠山さんが話すそばで、おいしそうなタタキやマグロの切り落とし商品が、次々と包装・梱包されていく。積まれた商品に見とれていると「通常、毎日1トン半の商品を出荷します」と、常務取締役の家本美千代さんが教えてくれた。
圧巻だったのが、東北初の空気冷凍システムを採用したマグロ専用超低温冷蔵庫。空気と水だけを使用した冷凍機で、庫内はなんとマイナス60℃。入った瞬間、思考も、凍結した。

復活という夢があるから、
前を向いて頑張れる。

畠山さんは、大学時代を東京で過ごし、卒業後は神奈川県三崎の冷凍マグロを扱う会社で3年間修業。億単位の商談が行われる1船買いのノウハウなどを学んだ。「この仕事は船元との信頼関係が大事ですから。いい勉強をしました」。
17時の終業のあとも、毎日22時頃まで仕事をする畠山さん。その社屋・工場に、若社長らしいこだわりが垣間見える。たとえば工場壁面に大きく掲げられた「畠和水産株式会社」の文字は、重厚な黒ではなく、シルバーグレーで洗練されたイメージに。また応接室の椅子は、インテリアショップに足を運んで自ら購入してみたり。会社の隅々にまでさりげなく気を配っている。
プライベートでの唯一の楽しみは読書だが、じつは今、読むことだけにとどまらず、頭の中で大きな物語が動き始めている。
それは、「とんぼたたき」の復活。いわゆるカツオのタタキで、震災前は畠和水産の看板商品だった。しかし、現加工場では火を扱うことができないため、実現させるならば新工場でということになる。「先代社長の時代から30年以上も愛された商品で、今でもお客様から問い合わせをいただきます」と語る畠山さんの決意は固い。
復活の日、畠和水産の新しいページが開く。そしてまた、新しい物語が始まる。