Specializes in seaweed products and delivers tasty food delicacies from Sanriku

Kawamura delivers high quality seaweed products from Sanriku based on its years of experience. The harvested seaweed is carefully sorted and stored according to the day it is harvested, where it is cultivated, which portion of the seaweed is used, its grade and its thickness. Kawamura’s products are provided in three types, “dried” and “frozen” to meet the needs of its customers.

Taste and materials

All three types use extremely fresh seaweed cultivated in Sanriku. Kawamura’s strength lies in its ability to provide seaweed cultivated nearby.

Taste and materials

Equipment

Kawamura has a main building in addition to three other factories and three refrigerated buildings which are in full operation. Fresh wakame seaweed is stored soon after it is harvested in Sanriku and processed into products.

Equipment

Craftsmanship

三陸の宝ものを、
おいしいままに。

株式会社かわむら 営業部課長代理 藤代敬

仕事場は、世界に誇る漁場。
三陸産へのこだわり。

トンネルを抜けて、国道バイパスから左の坂道をゆるやかに下ると、目の前に太平洋が広がる。青い空と、青い海と、太陽の光が美しく交わる景観。一関から気仙沼・唐桑の会社までハンドルを握って通勤する藤代敬さんは、毎朝、この眺めを楽しみにしている。そして「今日も、いい波かな…」とぼんやり思いながら、頭を仕事モードに切り替える。

市街地から少し離れた株式会社かわむらは、海藻一筋の会社で、広い敷地内に、本社棟と3つの工場、3つの冷蔵庫棟を構え、従業員は250名を数える。
こだわりは、世界3大漁場のひとつである、地元三陸産。「水揚げされたわかめは、その日のうちにボイルをし、冷やして、塩をし、一昼夜おきます。それから脱水、箱詰めをして、冷蔵庫に保管します」と藤代さん。水揚げされた浜ごとに、刈り取り日、葉質、等級などをきめ細かく管理し、それらを原料に商品がつくられる。
「水揚げした浜指定の商品づくりなど、様々なご要望にお応えしています」とも。想像を超える、万全の管理体制・設備が整っていた。

わかめづくりを支えるのは、
畑ちがいの経験、発想。

「どうぞ食べてみてください」と藤代さんに勧められたわかめを口にした時。正直、とても驚いた。わかめって、こんなに肉厚で、ぷりっと歯ごたえがあるものなのか…普段食べていたものが、まったく別のものに思えたほどだった。「これが三陸の、かわむらのわかめです」と、藤代さんが微笑む。その時食したのは、塩蔵タイプのわかめ。かわむらではこのほか乾燥タイプ、冷凍タイプを商品化している。「冷凍ものをつくっているところは他にはあまりないですね」とのことで、これも海藻一筋のかわむらの強みのひとつのようだ。
働く皆さんも、さぞかし「海藻一筋」なのだろうと思ったら、意外にも「ウチには、元々わかめの仕事をしていた人間がいないんですよ」と藤代さん。「中途半端な知識なら、ない方が吸収が早いし、発想の邪魔をしない。という社長の考えです」。前職は建材業に就いていた藤代さんは、現在の仕事にもとてもやりがいを感じている。「自分が信じた提案が通って商品が生まれ、世に出た時、この仕事に就いてよかったなと思いますね」。

悩ましいのは、取引先のバイヤー担当者が代わったりすると、稀にその人の好みで仕入れ先を代えてしまうこと。「でも、ウチの商品の方がいいと、直接お客様から問い合わせをいただくこともあるんです」。そんな声を聞くと、自分の仕事は正しかったんだな、と誇りに思う。

これまでも、これからも、
気仙沼の海とともに。

営業部の管理職である藤代さんは、その立場を離れても、積極的に後輩たちとのコミュニケーションを心がけている。「心が折れそうな時に、何気ない先輩のひと言で立ち直れたことや、うれしかった経験を伝えたいですね。一人ではなく、人と人とで、いい仕事ができるんだということを」。
藤代さんは、休日には竿を持って海や川へ出かける釣り好き。二十代の頃には、南三陸の海岸でサーフィン三昧だった。そして今、海の食材を扱う仕事に従事する。振り返ってみれば、そばにはいつも海があった。「これからも気仙沼の海とともに生きていきます」と語る藤代さん。明日の朝もきっと、ハンドルを握りながら、優しいまなざしでつぶやくのだろう。「今日も、いい波かな…」と。